体外の培養子宮組織上で胚が着床する様子。
体内同様、 壁側栄養膜細胞の接着とトロホブラスト浸潤、そして胚発生が観察された。
由来種
:マウス
器官・組織・細胞(株)名
:胚と子宮内膜
染色・ラベル方法等
:ホールマウント蛍光免疫染色ののち、
透明化処理:
水色(tdTomato):胚盤胞およびその派生組織の細胞膜
緑(一次:抗 OCT4 抗体、二次:Alexa Fluor 555):内部細胞塊(24 時間)およびエピブラスト(48, 96 時間)
赤(一次:抗 CDX2 抗体、二次:Alexa Fluor 647):栄養外胚葉(24 時間)および胚体外外胚葉(48, 96 時間)
白(Hoechst33342):細胞核(96 時間)
顕微鏡の種類
:倒立
観察手法
:蛍光、共焦点
対物レンズ
:25倍
作品画像取得年
:2025
平岡 毅大東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科 特任研究員
体外の培養子宮組織上での着床と発生

研究の概要

胚の着床は哺乳類発生やヒト生殖医療において極めて重要な現象だが、生体内での不可視性は研究を困難としてきた。
本研究では、真正マウス胚と子宮組織を用い、独自に開発したポリジメチルシロキサン製デバイスによる気相液体界面培養法により、90% 以上の効率で体外着床とその後の胚発生・栄養芽細胞の子宮浸潤を再現した。
着床部位では子宮におけるCOX-2 誘導と栄養膜の AKT 活性化が生体内同様に再現され、阻害実験や遺伝子導入により母体 COX-2と胚 AKT の相互作用が着床促進に関与することを示した。
本システムは着床研究の基盤となり、反復性着床不全の新規治療開発に貢献すると期待される。
Takehiro Hiraoka.
An ex vivo uterine system captures implantation, embryogenesis, and trophoblast invasion via
maternal-embryonic signaling.
Nature Communications. 2025, 16(1), doi: 10.1038/s41467-025-60610-x.

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