由来種 :ブタ
器官・組織・細胞(株)名:微小管(脳)
染色・ラベル方法等 :ATTO565-NHS 標識(シュードカラーで表示)
観察手法 :蛍光、倒立
対物レンズ :60倍
作品画像取得年 :2024
微小管は構成材料であるαβ-チューブリンというタンパク質が連なってできる直径25ナノメートル、長さ約数十マイクロメートルの中空状の生体繊維。
微小管は細胞内の物質輸送のレールとしてだけでなく、細胞の形態維持や染色体分離、繊毛運動など、細胞内で様々な役割を果たしている。
数十ナノメートル程度のタンパク質で、2つの微小管結合部位を有する。
生体のエネルギーであるアデノシン三リン酸(ATP)を高効率に消費して、2つの微小管結合部位を交互に繰り出すことで、微小管上を2足歩行する。
微小管を道路として細胞内輸送を担う。
本研究では、逆にキネシンをガラス基板に固定し、その上で微小管を動かしている。
タンパク質やDNAなどの生体高分子を基盤として設計される、分子レベルのマシンである。
自己組織化や分子認識など生体由来の性質を巧みに利用して設計され、医療やナノテク分野など幅広い分野において応用できる可能性を秘める。
非常に細い通路内において液体の流れを正確に制御する装置である。
このデバイスを用いることで、微小空間における化学反応や生体のミクロな現象を、より空間的に規格化された環境下で解析したり、制御することができる。
Edmund社から販売されている光硬化性樹脂。
紫外線(UV)照射により、迅速に硬化する。
マイクロ流体デバイス作成に広く使用されているSU8などの光硬化性レジンと異なり、ガラス基板との接着性が良いため、基板の前処理などが必要ない。
微細なパターンをガラスや石英などに描画した板状の部材であり、部分的に光を透過させる。
半導体の製造工程などで微細パターンを基板上に転写する際に用いる。
今回は、光硬化性樹脂のNOAを局所的に硬化させ、微細構造を作るために使用した。
UV光で硬化するNOAと異なり、熱硬化型のシリコーン系エラストマーである。
マイクロ流体デバイスなどの作成に、幅広く使用されている。
チオール基(-SH)とアルケン(=エン)の共有結合、ラジカル(不対電子をもつ分子)存在下で反応促進。
NOAの材料表面には、ビニル基(-CH=CH2)が露出しており、チオール基を持つPEGを反応させることで、NOA表面へのPEG修飾を達成した。
エチレングリコールの重合体で、水溶性、中性のポリマー。
タンパク質との相互作用が弱く、マイクロ流体デバイスやプラスチック微粒子などの表面不活化に用いられる。
ポリプロピレンオキサイド(PPO)からなる中央の疎水性ブロックと、
その両側にあるポリエチレンオキサイド(PEO)の親水性ブロックからなるトリブロック共重合体。
PPOの疎水性ブロックは疎水的な材料基板と相互作用しやすく、PEO部位がタンパク質などの生体材料が材料基板に非特異的吸着することを抑制する。