光共生:海に漂う小さな生命システム 拡大
海の単細胞プランクトンである浮遊性有孔虫は、特定の藻類を取り込んで強固な共生関係を築き、仮足の流動によって共生藻の分布も制御している。
由来種
:Trilobatus sacculifer
器官・組織・細胞(株)名
:細胞(個体)全体
染色・ラベル方法等
:ソフトウェアにて明るさ・コントラスト調整
顕微鏡の種類
:倒立
観察手法
:微分干渉
対物レンズ
:4倍
作品画像取得年
:2024
高木 悠花東京大学 大気海洋研究所 海洋生命システム研究系 海洋生態系科学部門 准教授
光共生:海に漂う小さな生命システム

研究の概要

海洋の単細胞動物プランクトンである浮遊性有孔虫19種に対し、DNAメタバーコーディング法およびアクティブ蛍光法を用いることで、細胞内に共生する藻類の多様性や特異性と、共生藻種ごとの光適応戦略の違いを明らかにしました。
さらに光共生のパートナーシップを宿主の系統樹上にマッピングすることにより、現生種につながる浮遊性有孔虫の系統で、少なくとも8回独立に、光共生が獲得されていること、より古い光共生は宿主系統の多様化を促し、強固な関係性が確立していることを明らかにしました。 この成果は、広大な海で微小なプランクトンがどのように生態学的ニッチを拡大してきたかを理解することに貢献します。
Haruka Takagi, Yasuhide Nakamura, Christiane Schmidt, Michal Kucera, Hiroaki Saito, Kazuyoshi Moriya.
Two waves of photosymbiosis acquisition in extant planktonic foraminifera explained by ecological incumbency.
The ISME Journal. 2025, 19(1), doi: 10.1093/ismejo/wrae244

作品の利用について

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