由来種 :ゼブラフィッシュ
器官・組織・細胞(株)名:耳石器官 1(卵形嚢 2)
染色・ラベル方法等 :緑色蛍光カルシウムセンサーGCaMP/ 赤色蛍光タンパク質tdTomato
遺伝子組換え系統
赤色蛍光強度に対する緑色蛍光強度の比の変化率で細胞応答を表示。
再生速度:傾斜応答は4 倍速、振動応答は2 倍速。
観察手法 :蛍光、共焦点
対物レンズ倍率 :40倍
作品画像取得年 :2020
谷本 昌志
内耳にある平衡感覚(前庭)器官のひとつ。有毛細胞群を含む感覚上皮組織の上に繊維状の膜や平衡砂(耳石)が載っている。
耳石の主成分は炭酸カルシウムで周囲の体液より密度が大きいため、頭の動きによって有毛細胞との相対位置がずれて、有毛細胞の感覚毛が倒れて機械受容チャネルが開き、重力に対する頭の傾きや直線的な加速度が感知される。
耳石器官のひとつ。卵形嚢の感覚上皮組織はおおよそ水平面に配置されている。
そのため、卵形嚢は頭の水平面の加速度や傾きを受容する。
この卵形嚢はゼブラフィッシュ仔魚において平衡感覚(姿勢の保持)に必須であることがわかっている。
脊椎動物の耳の最も内側の部分であり、聴覚器官と前庭器官がある。
内耳の聴覚器官や前庭器官、魚類や水棲両生類の側線器官に存在する感覚受容細胞。
頂端部には階段状に長さが異なる感覚毛があり、隣同士の毛は紐状のタンパク質で結ばれている。
機械刺激によって毛が倒れると機械受容チャネルが開口し、刺激が受容される。
前庭器官の有毛細胞から信号を受け取り脳へ伝達する神経細胞。
耳石器官のひとつ。卵形嚢と同じく、傾きや振動を受容する。
ただし、感覚上皮組織の配置が卵形嚢と異なり、おおよそ垂直面に配置されており、また、有毛細胞の方向選好性のパターンも卵形嚢と異なっている。
そのため、球形嚢は頭の垂直面の加速度や傾きを受容する。
細胞組織の蛍光イメージングに用いられる装置。
ディスク上に配置された多数のピンホール孔を通る励起光によって試料内の蛍光物質を励起する。
ディスクが回転しながら試料を走査することで、焦点面から発する蛍光像をカメラへ投影して蛍光断層画像を高速で取得することができる。
ヒユサンゴ(Trachyphyllia geoffroyi)から発見された蛍光タンパク質。紫(外)光の照射によって緑色から赤色に蛍光色が変化する。
紫(外)光を照射する場所や時間を任意に設定することで、細胞集団の一部だけをラベルして詳しく調べることができる。